4.死の予言ノートは本当にあった。

漫画の世界に描かれた話は前から知っていた。

死神のノート「デスノート」に書かれた人は死ぬ、と。

だがそれは架空の世界であって、現実に存在するとは思っていなかった。

 

梅雨が明け、夏の始まりだった。

トラックに轢かれて知人が危篤状態だと聞き、わたしは救急病院に向かった。

その移動中の車内で見せられたのは、一冊のノート。

中身は一枚一枚、マジックペンで大きく完結に書かれていた。

 

『小西学 3月~7月 自殺』

『高下裕子 5月~9月 事故死』

 

書いたのは最初の予言日から遡った二か月前。

すでに小西学は亡くなっていた。

そして、高下裕子は交通事故に遭い危篤状態。

今夜が峠だと医師から告げられた。

 

表紙が灰色の大学ノートは、死が書かれた予言ノートだった。

死だけではなく、壱心の予言が書かれたものだった。

 

そして、……私の名前も、あった。

 

(実話につき、すべて仮名にさせていただきます)

 

#今日の野ツボ #デスノート #死のノート

 

コメントをお書きください

コメント: 2
  • #1

    けいで〜す (火曜日, 01 11月 2016 01:39)

    このノートには書かれたくないものですね〜〜

    覚さん、ファイト!!

  • #2

    ヤマザキ覚 (火曜日, 01 11月 2016 20:08)

    けいさん、ありがとう!